パラレル述ベル。

取り留めのない事象を、徒然なるままに。

日常という幻想。

 

夜風の気持ち良い季節になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

緊急事態宣言が解除されましたね。世の流れに疎い私でも知っておるのですから、皆様におかれましては周知のことでしょう。

 

まぁ言わずもがなコロナが収まったわけでもなく生活には引き続き制限があるのでしょうし、ついこの間まで垂れ流していた日々が元通り戻ってくるわけではなく…

 

などと考えていたのですが、ふとその垂れ流していたはずの日々、『日常』というものは一体全体なんなのだったのかと俯瞰してみるに至りました。

 

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当たり前に起床して当たり前に電車に乗って当たり前に仕事をして当たり前に帰宅して当たり前に床に就く。

 

私の場合、たまぁにライブハウスでステージに立っていることもあれば、ごく稀に知り合いと酒を酌み交わすこともあれば、暇さえあれば散歩していることもあるのでした。

 

それらが一度全て無くなってみて、嗚呼、これもまた日常と言うものかと。季節は巡って繰り返しているかの様に見えて、去年とは別物の時が流れており、関わるヒト、モノ全てが違う表情をしていたなぁと。至極当たり前。

 

自分自身が細胞レベルで見れば入れ替わっていくのですから、手の届かない森羅万象なぞ想像もつかない程に変貌しているのでしょう。勿論これを読んでくださっている貴方もです。

 

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先日何の気も無しに高い高い建築物や走り回る鉄の塊や様々な布を着飾った人達を見ていて、人間とはとんでもない世界を創り上げたものだと感心した瞬間がありました。貴様何様だ。

 

この地球上で我々の文化が脅かされるとすれば、人間同士の果てない争いか、はたまたどこか遠い惑星からエイリアンが攻めてくるくらいなのかと。でもその可能性がゼロと言い切れるわけではなく、絶対が絶対無いとは興味深いものです。明日にはもしかしたら今までの常識という凝り固まった概念を覆す事象が発見されるやも知れません。ついには関係を切りたくなる程のパートナーのイヤぁなとこを今にでも見つけてしまうかも知れません。(パートナーはいません)

 

さてさて何のお話しをしているのでしょう。

 

自分でも自分が何を言っているのかわからないくらいにこの世は摩訶不思議です。

 

しかし今回突如現れたコロナによって世界中が震撼したのですから、与太話法螺話と笑っていられそうにもないですね。



 

今となってはコレ等が日常。

現実は小説よりも奇なり。

一筋縄ではいかないものです。

 

 

 

とどのつまり、こうして目の前に流れている時が日常というものであって、数ヶ月前まであったはずの日常はこの瞬間の私にとっては非日常なのですね。うん、知ってたはず。

 

宇宙という広大すぎる世界の何処かにある太陽系の第3惑星地球の日本という島国に産まれ落ち、その中の五感で捉えられる部分だけが私にとっての日常。不変と思いながらも移り変わっていく。なんとも妙ちくりんなモノです。

 

平凡な日常とはよく言ったものですが、そんなもんは何処にも無かったわけです。置かれた環境に適応していくことで初めて日常と呼べるのでしょうから。まぁしかし、来週までに翼を生やしておけなんてことを言われたら到底無理なことですが。

 

 

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貴方にとっての日常とはどういうものでしょうか。きっと私には計り知れない多種多様なオモチロイことやイヤなこと、ドウデモイイことが溢れかえっているでしょう。進んでいくばかりの時間は止めることもできず、ただ流される日もあるでしょう。でもそれは貴方だけが経験できる時間であって、他の誰にも譲れないものです。

 

喜ぶも良し、怒るも良し、哀しむも良し、楽しむも良し。

 

ただ昔のことを思い出してそこに縋るのは違うように思うのです。思いを馳せるくらいなら感傷に浸れて気持ちいいですが。

 

不変に見せかけることはできても、それは不変に見えるように自分で変えていってるのではないかと。うーん、頭がこんがらがってきました。

 

まぁ流し流されうまく生きろと自分に言い聞かせるためだけに今回の文章を書いているので、皆様に置かれましては適当に流してくだされ。

 

 

日常はいつも貴方の目の前にぶら下がっております。

 

 

伸るか反るかも貴方次第。

 

 

又後程。